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zoom RSS 『破提宇子』稽古場日記−4&5

<<   作成日時 : 2015/09/08 02:07   >>

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『破提宇子』稽古場日記−3に書いたアノッチ事件から二日の休みを挟んだ9月6日の日曜日、稽古前に劇団事務所に集まって、劇団からの招待状の発送作業……早い者は午前中から事務所入りしたが、演出家は教会の礼拝、並びに広報部会を終えてから合流。先日の事があるので、阿野さんには作業に来なくてよいと厳命した。

それにしても、クロネコのメール便が無くなってしまったので、DM関連は、もしもチラシを折らずに、それぞれの方へのメッセージも含めて配送するとなると、どうやら一番定形外郵便が安いらしい。それにしても郵政め……全く貧乏劇団には惨い仕打ちをしてくれる。

作業の終了後、作業組は三軒茶屋からバスで稽古場へ、そのさなか、劇団メーリスに阿野さんから着信……
「バスが獣帯に巻き込まれました。今、○×停留所辺りです」
……あれ、アノッチ、別の稽古場に向かってないか……? たちまちメーリスはもあちらこちらから、
「違うよ阿野さん、それじゃあ今日の稽古場に行けないよ!」
「阿野さん、□△駅まで戻って! それから電話して!」
もう、メーリスの嵐となった。全く、もう、アノッチったら……

しかしながら、前回の稽古場日記で、阿野さんのドッペルゲンガーを見てしまったと書いたミッチーこと尾山君が、バスでは私の隣に座っていて……
「でも、連絡がとれているってだけで、安心している自分がいるんですよね……」
いやはや全くだ。

そしてなんとか稽古場到着。発表会でお休みしていたナナキッチンこと円谷奈々子が顔合わせ以来で稽古場に初参戦。ただ、今日は藤井、原のダブル佳代子がいない。なのでお母さんが誰もいない。出来る場面は極々限られるそして……今日は演出家よりも怖い作曲家、寺田英一が稽古場に来る日なのである。作品についての難解な要素を解説している時に寺田大先生の登場。稽古場の緊張感がいやが上にも高まる

まあ、とにかく、アノッチ事件でボロボロだった、前回の第二場からおさらい。ミッチーも不思議なぐらいに立ち直っている。だが奴は滑舌と発声が弱い。文語体聖書の引用をせねばならぬ三じゅわん様達も野上文以外のルーキー達は舌の回りまだ心許ない。なんとか様になっているの松岡規子演ずるところの、ヒロイン璃辺華が三じゅわん様に憑依されて話す韓国語ぐらい……絶対に寺田が何か言うな……と想いながら休憩を宣言して演出家は一服に出る。休憩終えたら思った通り寺田大先生のダメ出し。若手達は素直に「はいっ」っと返事しながら聞いている。おいおい、俺にもそれぐらい素直でいてくれよな、トホホ……

なんとか、第二場を終えて、演出家は稽古の終了を宣言。
「今日はアノッチの奢りだぞーっ!」
「イイェーイッ!」
ってな事で飲み屋に向かう道すがら、そして飲み会でも演出家は怖い怖い作曲家のお説教を聞き続けたのであった。結果、悪酔いした演出家は、どうやって帰ったかも分からず、翌日、旅公演中の妻のいないベッドで一人目覚めて、
「ここは何処? 私は誰?」
状態となっていた。みんなアノッチが悪い!

でも憎めないんだよなあ、究極の善人、人格者のアノッチって……見よ、この屈託の無い笑顔を……半年ほど前の劇団お花見後の飲み会より。


画像







そして五日目、少しだけ早く稽古場入りした演出家は、前日の寺田大先生の、
「滑舌を何とかしろ!」
というダメ出しに対応すべく、稽古場入りしてきた若手達を片っ端から、
「ちょっと来いっ!」
と呼び出し、もう30数年前に大学の演劇科で習った滑舌の訓練を命じたのだった。
「たらでどろらだれでろど、だぞでざどぜぜどざでぞだ」
初めはゆっくり、確実に、そして少しずつ早く。滑舌の為の顎や舌の体操も教える。ダ行とラ行は何が違うの? 音声生理学なんて講義をちゃんと聴いていて良かったよ。そんな若手を尻目に、ベテラン達はストレッチに入っている。スローモーションに入ったら、articulationの訓練をしていた若手達も合流させる。

さて、読み合わせだ。今日は何所まで行けるのか……そうそう、今日は前日NGだったダブル佳代子も復帰、そうだ、今月20日まで本番のある劇団1980の山本隆世さん以外の全キャストが揃っている。今日は第三場から、冒頭は耳慣れぬ隠れキリシタンのおらしょ(祈祷)を唱える阿野さんから……もう、前日、前々日のポカを忘れさせてくれる見事なおらしょなんである。このシーンは、藤井さん、ナナキッチン、ハラカヨ、野口、松岡ノリちゃんといった安定感のある信頼している俳優達の掛け合いで続く……小返しは一度ぐらいで先に進める……行けるぞっ!

「休憩! その後、三場を始めから通して四場に進むぞっ!」

とはいうものの、さあ大変……四場からはNGの山本さんにお願いした役が大活躍だ。最初は私が代読した物の……いや、代役しながら演出するのはやっぱり無理だ。代役頼んだミヤビ君は、めでたく就職の決まった仕事の為に、火曜日しか来られない……
「ミッチー、四場五場は出ないですむよな?」
「……」
ミッチーの目が点になっている。だが仕方が無い。それから前日、ハラカヨの代役でナナキッチンを入れてやってみた第一場で、まるで良い人になってしまったダイジュが、まるっきり悪い人になっちゃってる。この役は難しいのだ。でも信頼の証しと受け止めて欲しい。

まあ、何はともあれ、第五場の終わりまではなんとかやった。明日は山本さんの代役のミヤビも来る……もう一回、第四場からやり直して……とも思ったが……やめた! 明日は先に進めるぞ。そして次の休みまででテーブル稽古はおしまい。本を持っても良いから、半立ちを始められるように……

「明日は六場から……可能な限り先に進めていくぞっ!」
「オーッ!!」

そして五日目の稽古は終わった。駅から余りに近い稽古場の為、飲み屋を見つける事も出来ず寂しく家路に……とは云え、妻不在の我が家には、なんも食べずに帰る訳にも行かない。最寄り駅で、出演者と別れた後、遅くまでやっている馴染みの中華屋さんで肉野菜炒め定食を食べたのであった。飲食店に入ったら、いつもチラシを置いてくる演出家なのだが……ここのマスター、靖国神社が大好きなんだよなあ……小心者の演出家は、結局チラシを渡せず、ファミマで牛乳、カルピス、氷を買って帰りましたとさ。ちゃんちゃん♪






演劇実験室∴紅王国・第拾参召喚式『破提宇子』のプロモートページはこちら↓

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kurenai-/hadaiusu-promo.html

入場券は9月6日(日)より発売、予約開始しました!

前売り券購入フォーム、ゲッティーは上記プロモページにリンクあり。

電話予約 カンフェティチケットセンター 0120-240-540(受付時間 平日10:00〜18:00)
ご注文の際に「野中友博の扱いで」とお申し付け下さい。

当日、劇場受付にて料金の精算、とりあえずネットで予約のみと云う方はこちらから。自動的に野中の扱いとして登録されます。
携帯から http://ticket.corich.jp/apply/67466/001/
PCから https://ticket.corich.jp/apply/67466/001/

皆様、御来場、お待ちしてます(^_^)

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