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zoom RSS 続々・占いは必要か?

<<   作成日時 : 2012/02/08 17:52   >>

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 占いを必要としている人は何を求めているのか? 勿論、漠然と自分の運気が良い状態なのか悪い状態なのか知りたいという人もいれば、何らかの選択肢に迷いがある時に、何を選んだらよいのかという指針を求めている人もいる。現在気がかりな事項が、今後どう流れて行くのかを知りたいという人もいる。多くの場合、占いの需要は「未来予測」という事が大部分を占める。

 さて、未来とはそも予測出来る物なのか?

 例えば、点滅して不安定になった蛍光灯が、いずれ切れてしまうだろうと言う事は誰にでも予測出来る。それは物には寿命があっていつかは壊れるという自然法則だから、そこに占術を用いる必要などはない。宇宙はエントロピーの法則に支配されている。

 未来がどうなるのかを知りたいという望みの中には、漠然とした不安感があるだろう。この先、仕事や恋や家族関係がどうなるか、天変地異は来るのか、入学試験に受かるか、就職出来るか否か……いずれの未来を予測する場合も、そこには結果はどうなろうと決まっているという時間軸の前提が必要だ。

 「占いを科学する」等と云う大それた事をするつもりは無いが、時の流れという物理法則について少し考えてみる。前述したように宇宙はエントロピーの法則に支配されており、今ある物はいずれは壊れて無に帰す。膨張を続けている宇宙も、いずれは一つのブラック・ホールの中に吸い込まれ、0の特異点に帰するとも言う。

 アインシュタインの相対性理論の根底になっている物の一つに、光速度絶対不変の法則がある。光の進む速度は、観測者からは常に一定である。移動する物質は、光速に近付くにつれて質量を増し、進行方向に対して大きさを縮める。光速に達した時、その物質は大きさとしては無限小になり、質量としては無限大になるので、物体は光の速度を超える事が出来ない。

 光速以下の速度で運動する粒子、タージオンに対して、超光速粒子タキオンという物が想定されている。時間軸を含めた四次元的な視点で見ると、タージオンは過去から未来に向かって運動するが、タキオンは未来から過去に向かって運動するという。タキオンが実在するなら運動の起点となる未来は決まっていると考えなければ超光速粒子の運動自体が不可能になる。

 仮に未来に起こる出来事は決まっていて、何の変更もきかないと言う事であれば、それを予測するというプレコグニションの能力が存在すると言う事も想定できないことではない。超能力テーマのSFでプレコグの未来予測は度々描かれてきた。フィリップ・K・ディックの『マイノリティー・レポート』や『超能力世界』などはその代表的な物だが、そこには分岐する異なる時間軸や多重世界、平行宇宙と言ったパラレル・ワールドの概念が度々取り上げられる。

 宇宙はエントロピーの法則に従っているが、この法則に逆らっている物が一つある。それは生命だ。そして「シュレディンガーの猫」に代表される量子力学の中で、素粒子の振る舞いは観測者の存在に左右されると言う事がある。光速度絶対不変の法則も観測者があって初めて成立する。そして平行宇宙を生み出す物は人間の意志による選択肢によって無限に分岐していくとも言われている。些細な事で言えば、昼飯をカレーにするかラーメンにするかを決めるだけでも平行宇宙は分岐するという事になる。

 占いの的中率という物は、プレコグニションのような予知能力とは別物であろうと私は考えている。予知能力がという物を事実持っているサイキックが実在するとするならば、星の運行等に基づく統計的な命術や、筮竹やタロットを使った卜占等は予知能力に必要なアイテムではない。

 意志による選択と行動が平行宇宙を無数に生み出していくのだとすれば、占いに求められるのは「どうなるか」という未来予測の正確さではなくて、「どうするか」という意志の発動の手助けをする事だという事になる。占い師としての私の基本的なスタンスは、クロウリーのテレマ思想に基づく「汝の意志する事を為せ」という魔導師のスタンスであり、「魔術とは意志に従って変化を起こす科学であり業である」とするクロウリー、「魔術とは思うままに意識の変化を引き起こす技術である」というダイアン・フォーチュンの定義に従う。つまり、意志と行動の選択とは未来を選択する事であり、その最善の選択肢を提示する事である。

 そう云う訳で、私の行使する占術とは、「どうなるか?」という確定的な未来に対する未来予測ではない。何を選択すべきかの助言であるから、命術や相術よりもタロットや易占を用いる占卜が中心になる。易では、「AかBか?」という選択肢が発生した場合、単にどちらが良いかという卦を見るのではなく、Aの場合とBの場合、それぞれ別々に卦を出して判断する。タロットでは二択、三択などで、それぞれに一枚引きや数枚をスプレッドする事も可能だが、本来なら別々にリーディングした方が良い。

 結局のところ、未来の選択は本人の意志に関わってくる事なので、私にとっての占術は、当たるか当たらないかと言う事は二の次になる。意志を行使する為のヒント、それ以上の物では無い。当然ながら、確固とした意志を発動し続けられるのなら、その人にとっては占いは必要ではない。また、意志決定に際して占いに依存するようになるのも極めて危険な事である。甚だ逆説的な事だが、私にとっての占術とは、占術に依存しない意志決定を促すという事に向かって作用する事になる。

 易の言葉に「易を良くする者は占わず」という物がある。魔導師は占いを必要としない。意志を行使する者こそが魔導師だからだ。占術を学ぶ事の究極目的とは、つまるところ占術を超克する事なのだ。私は魔導師なのでそれでよいと思っている。占い師としての私はささやかな意志決定のお手伝いをしていく。それだけの事だ。私の占術は神託でも預言でも予言でもない。魔術である。

 今回のカードは『魔導師』。「汝の意志する事を為せ」

画像


・前記事

占いは必要か?
http://kurenaiking.at.webry.info/201003/article_3.html

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