紅王の宮殿・野中友博公式ブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS タロット・リーダーの資質

<<   作成日時 : 2011/05/24 04:44   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

 昔から私は「教師に向いている」という事を良く言われてきた。実際、両親は都立高校の教員だったが、そういう資質を受け継いでいるとも思わない。ただ、何かを人に教えると言う事が好きな部分というのは否定しない。教える事が私は好きなのだ。知的所有権なんて言葉もあるが、私は私の知っている事を誰かに伝えたいという願望を根底的に持っている。

 劇作家というのはメチャメチャに物を調査し、資料を読み、人に取材し……という事をする人がとても多い。勿論、調査や勉強なんてしないで思いついた事を書いたら作品になるという天才もいる。私の劇作の教え子の中にも、
「ああ、こいつは天才なんだな……天才ではないかも知れないけど奇才ではあるな」
という劇作家はいる。でも、私の劇作家としての基本姿勢は、とにかく、とことん調べるという事から始まる。例えば、特攻隊の話を書こうとするなら、日本語で書かれている特攻隊についての本は全部読むというような過程を経ないと執筆にはかかれない。

 劇作を教えたり、演技を教えたり、演劇関係で私は教師のような役割を沢山してきた。自分の創作する舞台に関しても、作・演出家としての私は、
「どうしてこの題材に対してこのようなアプローチをしたのか、その背景にあるのは何であるか?」
というような説明や解説をしている時間が極めて長い。高飛車に、あなたの知らない事を教えてあげますという事ではないのだ。創作を共にする俳優やスタッフとは、私がどんな思いで台本を書き、どのように舞台に乗せたいのかを分かって欲しい……その為に使う時間がとても沢山必要なのだ。

 けれども、俳優志願者に対する演技の先生、劇作家志願者に対する劇作の先生としての私は、なるべく、その人のキャパシティーにあわせて、無理なく一つの作品を脱稿して欲しいとか、悔いない形で役を演じられるようになって欲しいとか、そういう願いを込めて先生をしているつもりなのだが、そもそも、劇作をしたり演技をしたりと言う事が、はなっから向いていない、
「あんたには無理!」
と言いたくなってしまう生徒に出会う事がしばしばあった。劇作にかんんしては、私がハードルを上げたとたんに脱落する生徒が続出した。演技に関しては、そもそも不向きじゃないのと思える人達に力を注ぐと、本気でやりたい才能のある俳優達が、そんなぬるい環境ではやっていられないと離れてしまう現状を迎えたりしている。

 努力だけではどうにもならない事がある。。

 その事は、実は私は二十歳になったぐらいから知っていた。いや、もっと前かも知れない。私は絵描きにもなりたかったし、音楽家にもなりたかった。だが、どこかで、
「ああ、これ、自分には無理だ」
と悟ったときがあった。芸術関係で云えば唯一、プロになってもやっていけると思えた事が演劇だった。だから私は今でも演劇人であって、これからもそうありたいと思っている。シンセサイザーを弾いたり、絵を描く事は仕事にはならない。恥ずかしながらの趣味だ。写真には少しは自信があるが、でもプロとしてやっていくというレベルじゃないと分かっている。

 で、タロットの話だが、私の現在の一番大きな仕事はタロット教室の先生という事になるんだと思う。1974年からタロット・リーディングを始めた私としては、タロットは自転車やお料理や通勤通学みたいにあって当たり前の事だった。でも、自転車やお料理が全くダメという人がいるように、タロットは全くダメ、向いていないよという人がいるのは事実だ。

 タロットの一枚一枚のシンボリズムについて学んでいく事は、多分、誰にでも出来ると思う。それは私も教えてあげられると思っている。しかし、その人が実際にタロット・リーダーとして、悩みを抱えて占いに頼りたい人の力になれるタロット・リーダーなれるかというと、それはまた全然別の事なのだ。

 タロット・リーダー……まあ、タロットに限らず占い師全般と言う事かも知れないが……は、まず第一に、占いに訪れるゲストの悩んでいる事、苦しんでいる事に親身になってあげられるかという人間的な資質が問われる。そして、教条的にではなく、自由なイメージをカードから読み取って、ゲストが前向きになれるアドバイスをしてあげられる柔軟性、そしてコミュニケーション能力が問われる。一枚一枚の意味を丸暗記して、
「ええっと、『女帝』のカードの意味は、慈悲と母性と豊かさと、あとは何だっけ……」
なんて事を記憶の井戸から引きずり出そうとしても仕方がないのだ。

 例えば、大アルカナの1番、『魔術師』のカードは
「水星と関連しているから、知識と言語とコミュニケーション能力に関係し、第一のカードとして何かの始まりを意味する」
なんて事を丸暗記したって仕方ない。カードをスプレッドしたときに、
「おおっ、頭の良い男性と恋をしますよ」
などと言う方がよっぽどマシなのだ。暗記ではないんだ。イメジャライズが大事なんだ。

 カードの一枚一枚の象徴とその意味を教えてあげるだけではタロット・リーダーを育てる事にはならない。ゲストと如何にコミュニケートできるか、それをやらない事には仕方がないのだなあとつくづく思ってしまった次第である。しかしながらそれこそが難しい。他者と対するときにあなたはどのように対するか……? まるで中学校のホームルームだ。そんな事を教えなきゃならんとなると、これは下手をすると一生物だ。

 タロットに限らず、占い全般に言える事だろうが、
「最後は貴方がどうしたくて、その為に何をするかなんですよ」
と言うのがタロット・リーダーとしての私の基本姿勢だ。

 人は運になど支配されていない。自由意志は人の特権だ。占術はその選択肢を考える為のヒントに過ぎない。その事を自覚している人だけがプロフェッショナルなタロット・リーダーになれると私は思う。

 で、私? 私は無色透明の魔法使いだ。貴方の意志が未来を揺り動かすのだと常にアドバイスしておりますよ♪

画像




みんなで! アカシックリーディング
説話社
松村 潔

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by みんなで! アカシックリーディング の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
タロット・リーダーの資質 紅王の宮殿・野中友博公式ブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる