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<<   作成日時 : 2011/01/28 01:55   >>

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 年が明けてから少しずつ絵を描くようになった。久しぶりに絵を描いて愕然とした。

 「何だ、俺、もう少しはマシな絵が描けると思っていたのに……」

 久しぶりに絵を描こうと思ったのは、昨年マインドマップと出会ったからだ。マインドマップは文章ではなくキーワードと絵を描いていく。それが右脳と左脳を繋げる事になる。そしてマインドマップの本にはこんな文言がある。

 「みんな自分には絵は描けないと思っているが、描いていくうちに絵は描けるようになる」

 本当だろうか?

 兎に角、スケッチブックやカラーペンや色鉛筆などを年末に買いまくった。水彩とか油彩とか、アクリル絵の具とか、筆を使った絵は暫く描けないだろう。マリー・ハンソン・ロバーツみたいなペン画の縁取りに色鉛筆で着色する事を想定したのと、マインドマップの手描きのためにカラーペンを買ったのだ。

 そういえば、中学生の頃は毎日絵を描いていたし毎日ピアノやシンセサイザーを弾いていた。小学生の時は漫画家になりたくて、石ノ森章太郎や赤塚不二夫、松本零士なんかの絵は模写しまくっていた。多分、ニャロメや仮面ライダーや宇宙戦艦ヤマトはお手本無しで今でも描けると思う。そうとう下手にはなっているはずだけど……

 ピアノは主にリック・ウエイクマンのソロアルバムのコピーを沢山やっていた。J・A・シーザーの天井桟敷の舞台音楽なんかも沢山弾けた筈だった。少しだけども作曲もした。まだ20代のうちは、音響ではなくて作曲込みで小劇場の仕事をした事もあった。今考えると赤面物だ。

 ただ、私の通っていた中高一貫の私立の学校は、一芸に秀でた人達が沢山いた。絵を描くのも、楽器を弾くのも、写真を撮るのも、とても私では太刀打ちできない人達が沢山いたのだ。全然違うジャンルだが、同級生には将棋で初代竜王になった島朗なんかがいて、先輩、後輩あわせると、音楽やら美術やらはみんな達人レベルで、その世界の人なら誰でも知っているという人達がウヨウヨしていた。

 絵の描けない音楽に秀でた友人からは、
「野中は絵が描けなくないから」
と言われ、
楽器の弾けない美術に秀でた友人からは、
「バンドを作ったら作曲も編曲も野中がやれよ」
と言われたりした。
 写真の師匠になってくれた現在の大写真家である同級生からは、
「野中は女だけ撮っていればいいよ」
とも言われた。

 如何にも中途半端だが、私の絵画や音楽の才能なんてそんな物だと諦めていた。

 あの、将来の巨匠達に囲まれて、唯一、自分が一番だと自信を持てた事が劇作だった。そして、演出に自信の無かった私は、俳優に如何に物言いをするかを実体験するために大学は演劇科に進み、紆余曲折を経て作・演出家となり、賞を取る事で劇作家として世に出る事が出来た。

 そうして、私は演劇の道を歩み続けた。演劇には絵心も音楽も必要だ。だけれども、一緒にスタートした同志達はどんどんスキルアップしていくので、私が舞台装置の絵を描いたり、音楽を選曲する必要はなくなっていった。私がしっかりした戯曲を書きさえすれば、作曲家はそれに相応しい音楽を作ってくれたし美術家もそうだ。私は言葉を書いているだけになった。20年程前に実家を出てからピアノに触る事もなくなった。そして私のシンセサイザーは、
「有効利用してやる」
と言って取り上げられた作曲家のスタジオから返ってこない。

 愚痴が言いたい訳ではないのだ。ついでに、私が今更、絵や音楽で世の中に認められたいなんておこがましい事はこれっぽっちも思っていない。

 だけれども、このまま暫くは時間の許す限り絵を描いてみようと思う。楽器に触れるときは弾いてみようと思う。弦楽器はからっきしダメだけれどもヴァイオリンを弾けたらいいなと思う。

 そもそもは、そう云う事が右脳と左脳を繋げて、とてつもない戯曲を書けるのではないかというスケベ心から始まっている。けれどもきっと劇作の糧になるだろう事は信じているし、美術や音楽面で私を支えてくれている人達に対する感謝もきちんと出来るようになると思う。多分……

 昨年末、私が占い師をやっているギャラリーで、以前、私の舞台美術を十数年やってくれていたが、袂を別った後で脳出血で倒れ、右半身が不自由になりながら、利き手ではない左手で描いた絵の展覧会をしてくれた旧友がいた。その絵は凄い物だった。

 私の利き手は生きているじゃないか!

 少しずつだが、描き続け、弾き続ける。それが書く事の糧になると今は信じている……まずはシンセを買うための金を稼がなきゃ、だけど……

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