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zoom RSS タロット教室・お試し講座

<<   作成日時 : 2010/07/11 23:30   >>

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 タロッティストをしている吉祥寺のギャラリー&占いシコウにて、タロット教室を開講する事になりました。で、七月中は原則毎週月曜日(私がタロット・リーダーをしている金〜月までなら他の日でも可)に1000円でお試し講座を開きます。今日はそのお試し講座用のテキストを公開します。

 基本的に、触って貰っても良い本物のタロット・カード(ライダー・ウェイト・タロット、トート・タロット、グリモー版マルセイユタロットの三種)を実際にお見せしながら講義をする事を前提としており、テキストには口絵として、ヴィスコンティー・タロッキー、コンヴェル版マルセイユ・タロウ、ライダー・タロット、トート・タロットの奇術師(魔術師)のカードを掲載していますが、ここには載せません。

 講義に興味を持った方はギャラリー&占いシコウまでどうぞ。詳細は下記URLにあります。

http://www.shikou5584.co.jp/workshop.html

 では、お試し講座テキストを公開します。


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ギャラリー&占いシコウ

紅王のタロット教室

お試し講座、お試しテキスト

画像


 これから皆さんとタロット・カードについて学んでいきたいと思います。

 さて、皆さんの中には、実際にタロット・カードを所有されて、コレクションしたりしている方、一人占いやお知り合いを占ったりしている方、タロット・リーダーに占って貰った事はあるという方、名前だけは知っているけれども具体的な事は何も知らないという方、様々だと思います。

 さて、タロットとはそもそも何でしょう? 次に上げる物の中から、あなたが「タロットとはかくかくしかじかの物である」と思われる物をチェックしてみて下さい。

1.カード占いの為の道具。

2.瞑想のためのツール。

3.儀式魔術の道具。

4.ギャンブルや遊びに使うゲーム用カードの一種。

5.画家やイラストレーターのモチーフとしての美術品

 さて、チェックは出来ましたか? 答えは次のページです。

 答え……全て正解。

 どうでしょう? 答えは意外でしたか? それとも「やっぱりそうか」と思われたでしょうか?

 答えは全て正解と私は書きました。正確には、占いの為に作られたタロット、ゲームのために作られたタロット、魔術の為に作られたタロット、美術品のモチーフとして作られたタロットがそれぞれある、と申し上げるのが正しいと思います。おそらく、現在の日本でも、数百種類のタロットが入手可能です。それぞれ、占いに適していたり、ゲームのために作られていたり、瞑想のために作られたタロットなどがあって、オール・パーパスに何にでも使えるタロットがあるという訳ではありません。

 入門講座のタロットの歴史で詳しく申し上げたいと思いますが、そもそも、タロットは一般的なトランプと同じく、カード・ゲームの玩具として作られたと考えられます。ですが、印刷技術が普及する以前のタロットは、高名な画家が貴族などの有力者に手書きで描いて献上した高価な美術品でもありました。やがてタロットは占いや魔術と結びつき、様々な使用目的で数百種類のタロット・カードがデザインされ、今も新しいタロットが作られ続けています。

 あえてタロットの定義をするのであれば、
「現代では主として占いに用いられる78枚一組のカードであり、大アルカナと呼ばれる22枚の寓意画と、小アルカナと呼ばれるトランプと同様の四つのスートからなる56枚の数札と人物札に分けられる。大アルカナ22枚のみのセットもあるが、小アルカナのみのセットはタロットとは呼ばない」
という事になると思います。

 このお試し講座で、まず皆さんにお伝えしたい事は、何よりも次の事です。

「タロットに正解や正当はない」

 これまで、多くのタロッティスト、オカルティスト、占い師、研究家といった人々が、タロットとはこういう物だ、タロットはこのように扱うのが正しい、このタロットこそが唯一正統な本物のタロットだ、云々……と言い続けてきました。何冊かのタロット解説書を読んだ方なら分かると思いますが、その本の筆者によって、タロットの起源について、占い上のカードの意味について等、別の事が書かれていて、どれを信じて良いのか分からないという事がしばしば起こります。

 例えば、このテキストの最初のページにある口絵を見て下さい。これらはどれも大アルカナで一番の位置にある、奇術師、もしくは魔術師と呼ばれるカードのバリエーションです。左から、1484年に作成されたと言われる、イタリア、ミラノの大公ビスコンティー・スフォルツァ家の為に作られたと言われるタロッキー、次に1760年にフランスで出版された木版画のニコラ・コンベルによるマルセイユ・タロー、1910年に出版されたアーサー・エドワード・ウェイト監修、パメラ・コールマン・スミスの筆によるライダー・ウェイト・タロット(ウェイト=スミス・パック)、そして1944年に出版されたアレイスター・クロウリーの『トートの書』の挿絵として発表されたトート・タロット(クロウリー=ハリス・パック)の物です。

 一見して、同じ意味を持つカードだとは捉えにくいと思います。実際に、左側の古典的なタロットに描かれているのは大道芸人としての手品師ですし、ウェイトとクロウリーのタロットに描かれているのは魔術武器を操る魔法使いとしての魔術師です。現在、世界には数百種類のタロットが流通していますが、それぞれのデッキに従って特徴があります。そもそも、唯一正確な占い上の象徴という物の正解がないのですから、そのカードをデザインした画工や監修したオカルティストによってカードに微妙な違いや個性が生まれるのです。

 では、「正解はない」という事を前提にしつつも、一般的なタロットの構成を見てみましょう。ここからは、実際に、私、紅王の所有するカードを直に見ていただきながら説明します。

 申し上げたように、タロットは22枚の大アルカナという寓意札と、トランプと同じように四つのスートに数札と人物札を配置した小アルカナの二つに分かれます。

 一般的タロットの小アルカナは、棍棒、杯、剣、貨幣(又は五芒星形)の四スートに分けられています。エースから10までの数札があり、王、女王、騎士、小姓の四枚の人物札(コート・カードと呼ばれます)があって、トランプよりも一枚多い構成になっています。棍棒はクラブ、杯はハート、剣はスペード、貨幣はダイヤモンドに相当します。英国源流の魔術的タロットでは、騎士と小姓ではなく、王子と王女になっている場合があります。小アルカナの象徴する物は入門講座の小アルカナの講座でもう少し詳しくお話しします。

 大アルカナには22枚の寓意画が描かれています。現在流通しているタロット、殆ど全てのベースとなっているマルセイユ版の順番に従って並べると次のような並びになっています。

 1.奇術師、2.女教皇、3.女帝、4.皇帝、5.教皇、6.恋人達、7.戦車、8.正義、9.隠者、10.運命の輪、11.剛毅、12.吊られた男、13.死(タイトル無し)、14.節制、15.悪魔、16・神の家(塔)、17.星、18.月、19.太陽、20.審判、21.世界、無番号.愚者。

 18世紀以降、オーソドックスなタロットは基本的に、上記のマルセイユ版の構成を基準に作られています。ただ、19世紀の終わりから20世紀にかけて魔術と結びつけられたタロットでは、8番の正義と11番の剛毅の札の位置が入れ替えられています。また無番号の愚者には0番の番号が与えられています。フランス語から英語にタイトルが変更されるのにあわせて、女教皇は高等女司祭、教皇は神官と変更されている場合があります。

 順番と名称の変更の理由については、ある程度の魔術的知識が必要なので、説明は後日に譲ります。20世紀以降に作られたトランスフォーメーションタロットでは。全く異なったタイトルがつけられたり、順番が全く違った形で入れ替えられている場合もしばしばあります。

 世界に流通しているタロットは数百種類あると申し上げました。初心者の方は、どれを選んで良いのか全く手がかりがないかも知れません。多くのタロット教室では口絵にも載せたライダー・ウェイト・タロット(ウェイト=スミス・パック)を推奨しています。理由はマルセイユ版ではトランプ同様の数札である小アルカナが総絵札化されているので占いの意味がとりやすいという事と、和書、洋書共に解釈本が多数出版されていて学習がしやすいという事があります。また、多くの新作タロットがライダー・ウェイト・タロットの構成を下敷きにしているので、ライダー・ウェイトをマスターすれば他のデッキに応用する事が容易であるという事もあります。

 ライダー・ウェイトからタロットの学習に入る事は上記の理由から多くのタロッティストが推奨していますが、同時に、ライダー・ウェイト系列以外のタロットを取り扱うのが難しくなると言うマイナス面もあります。実際に、20世紀に作られたタロットとしては、ライダー・ウェイト・タロットと人気を二分しているタロットであり、魔術系のタロットの代表作でもあるアレイスター・クロウリーのトート・タロットを比較してみましょう。トートをマスターするためには、ライダー・ウェイト系列とはまた別の勉強が必要になります。

 では、最後に、世界に流通しているタロットの系統を些か乱暴な分類ではありますが御紹介してみましょう。

マルセイユ伝統系
 口絵にあるコンベル版や、ジャック・ヴェルヴィルのタロットのような、18世紀当時の木版画をスキャニングした復刻版や、そられらを元に模写したグリーモー版他、各国の各社から「マルセイユのタロット」として発売されています。木版画調の絵に根強い人気があるほか、1998年にフィリップ・カモワンとアレハンドロ・ホドロフスキーによって復元されたカモワン・タロットの公開によって改めて注目されています。占術、ゲーム、魔術武器の代用品など、ある程度はオールパーパスに使用できますが、小アルカナがスートの象徴だけを並べた数札なので、フルセットを使った占いには不向きです。

ライダー・ウェイト系
 20世紀後半から英米を中心にして作られた新作の多くが、このライダー・ウェイト・タロットを下敷きにした小アルカナを総絵札化したタロットになっています。アクエリアン・タロット、ピクトリアル・キー・タロット他、美しい絵柄の物が多く、占いの意味をとりやすい事から多くのタロッティストに愛用されています。後日の講座で御説明する魔術結社、黄金の夜明け団の秘教体系をベースにしていますが、一部の人物札が正面を向いているため、団の秘法である開鍵式や前述したカモワン流の視線を追うメソッドには使えません。

魔術系
 口絵にあるクロウリーのトート・タロットを代表として、1980年代にイスラエル・リガルディーとロバート・ウォンによって公開されたゴールデン・ドーン・タロット、その秘教体系をベースとしたヘルメティック・タロット、ガレス・ナイト・タロットなどがあり、占術よりも魔術的瞑想に向いている物が多いです。占星学記号やヘブライ文字が描き込まれたデッキが多く、使いこなすには占星学や魔術的カバラの知識が必要で、魔術の流派によってもその解釈が異なります。近年では、ドルイド教やルーンと関連づけられたタロットも作られています。

エテイヤ(エッティラ)系
 18世紀後半、クール・ド・ジュブランのタロット・エジプト起源説を元に、占い専用のタロットとして、記録としては最初のプロのタロット占い師であるエテイヤによって考案された特殊なタロットの系統です。大アルカナの構成や順番が大きく異なっており、小アルカナも含めて78枚全てに通し番号が振られ、愚者の札は一番最後の78枚目に置かれています。上下に逆のタイトルが全78枚のカードにつけられており、正位置、逆位置の解釈の違いを考案したのもこのエテイヤであろうと考えられますが、構成が一般的タロットと全く異なるために使用しているタロッティストは極めて少ないと思われます。

エジプト系
 オカルト結社、チャーチ・オブ・ライトの、C・C・ザインによるエジプシャン・タロットを代表として、カードのデザインと意匠に古代エジプトのモチーフを使用している一群があります。例えば女教皇のカードは「ベールを被ったイシス」、女帝が「ベールを脱いだイシス」とされていたりします。エジプト神話についての知識がないと扱うのは難しいです。

スピリチュアル・魔女系
 現在のニューエイジ・ブーム、スピリチュアル・ブームの流れの中で生み出された、伝統的デザインに囚われていない新作タロット群。マーリー・イェガーのメディテーション・タロット、現代魔女宗の教義に基づくバーバラ・ウォーカー・タロットなど。一見、タロットとは無関係なギリシア神話や仙道、その他、各国の神話伝承と関連づけられたカードの作成も増えています。H.P.ラヴクラフトのクトゥルー神話と関連させたネクロノミコン・タロットなどがあります。タロットという名称が付いていても、全く通常のタロットと構成の異なるカードもあります。

アート系
 サルバドール・ダリの「タロット・ユニバーサル・ダリ」を筆頭に、世界各国の著名な画家やイラストレーターが自分表現素材としてタロットを用いた美術的価値の高いタロットです。H.R.ギーガーやアンドレア・ピッキーニ、日本では天野喜孝のタロットなどが有名です。作画者によって、ウェイト系や魔術系など、ベースにするタロットが異なるので、一概にアート系とまとめられない物もあります。猫をモチーフにしたキャット・ピープル・タロット、タロット・オブ・ホワイト・キャッツといったタロットもファンシー系であると同時にアート系に分類されると思います。絵としての美しさに重点を置くので、大判で実占に向かない物もあります。ビスコンティー・スフォルツァのタロッキーの復刻版、マルセイユ系木版画の復刻版などもアート系に含めるという考え方もあると思います。

 ……さて、これらの中からあなたにピッタリのタロットは何かを探しましょう。

 以上でお試し講座、入門編の更に入門編は終わりです。

 次回はタロットの歴史と現在についてお話しします。どうしてかほどに沢山のバリエーションのタロットが作られるようになったか、また次回にお話ししたいと思います。

 以下、入門講座では次のようなプログラムで講座を進めます。

タロット、その歴史と現在。
リーディング入門・占いは必要か?
大アルカナのシンボリズム(前編)
大アルカナのシンボリズム(後編)
小アルカナの扱い方
タロットの理解を深めるために……魔術的カバラと占星術

 ……そして更に紅流タロット・リーディング、初級編、中級編、上級編と続きます。紅流ではライダー、トートの二大タロットの源流となった黄金の夜明け団のタロット解釈に従って、包括的にタロットの実占からパス・ワーキングなどの魔術的技法に進みます。

 ではまた。皆様との再会を楽しみにしております。

紅王(野中友博)

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